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時すべり・5 [ 中西俊夫 ]


もしくは死に行く部屋?ありえない興味にかられて429号室に、、、
言っておくけど偶然の番号だぜ。そしてドアは開いて閉まったバタン!
ダイアン?代案?ダイアン?なぜここに?
あの80年代つきあってたトランジスターグラマーなモデル?
ここはバリだ。場所は狂ってない、、、いや微妙にずれてる。違うホテルだ、、、
僕がマルカムマクラーレンのDUCK ROCK風にグラフィティ施した
ゲットーブラスターからはプリンスのWHEN THE DOVES CRYが流れている。
「バリに来てからクラブ三昧だわ、、、これじゃ東京と
変わらないし、けっこううんざりしてきた。ちょっと
夜は部屋にこもって静かに過ごしましょうよ。」
バズカットのブラウンの前髪をものうげに掻き上げながら低い声でささやく。
銀色のアルミホイルの上で黄色いヘロインの粉を下からライターで
あぶる、、、紙を丸めた筒で煙を急いで吸い込む、、、、急いで口で吸え。
ありがとうスネークマン。
よくヘロインは吐くというが注射器で打たなければそうでもない。
急にぬるま湯にひたったような圧倒的な弛緩、、、、
言っておくが僕らはジャンキーじゃない。これはまだ二回目。
たまたま手に入ったのがこれで何でも良かったのだ。
ヘロイン服用のセックスは延々と絶頂に行かない状態が続く、、、、
揺れる巨乳。巨乳だが乳輪は小さい。アフリカ的乳輪が大きいのは嫌いだ、、、
「ピル飲むの忘れちゃった」
延々と続くセックス。気持ち良くない訳ではではない、、、ただだらだら続くだけ。
延々と続く快感とアンチクライマックス。熱帯の朝の光がカーテン越しに感じられる。
太陽の黒点活動は過去1150年間比較で1940年代から1825%増加してる
18倍?夢の木の下でまどろむ、、汗が混じり合うファック、ファック、ファック
プリンスが歌っている「僕の汗が君の体中をカバーする」
ううううむくそったれ。嫌な感覚
そしてささいな事で喧嘩という
予測可能な未来。怒ったジョニーロットンのような目でにらみ合う、、、
僕の胃は体の中で小刻みに痙攣する。多分僕は僕の父親みたいに要求過多で
横暴すぎて、多分僕は僕の母のように決して満足しない性格で、
いつのまにか二人はお互いをののしり合う、、それはまるで
鳩がくくううううっと鳴いて飛び去る似てる。
どうやったら君は僕をこんな冷たい世界にたった一人で
おきざりに出来るんだい?
プリンスが歌っている。「これ誰の曲?」とダイアン
「プリンスの新曲だよ」
「プリンスらしくないわね、、、」
DNAはホログラムのように実験でサンプルにレーザー光線を当てると
スクリーンにイメージが現れる。次にサンプルからDNAをとりだし
光線を当てると同じイメージが現れると証明された。
これはDNAのファントム機能と呼ばれるものであり、他の物質にはない特性だ。
光あれ!バイオフォトンで出来ている我々は光、そして音の周波数に
影響を受けている。聖なる杯とはDNAの事なのだ。
女性が受精するとまず電磁場的な変化が生じ、受精卵内の女性と
相手の男性の遺伝子記憶バンクに基づいた生命を形成し始める。
しかしDNA交換電気的受精はなかったみたいだ。
それがいい事か悪い事なのかは分からないが
ダイアンが言う「あなたは私が考えてたような人じゃない。」
バタン!ドアが閉まる。

画像:中西俊夫イラストno19.jpg

(2008/7/8公開)

時すべり・6へ続く